天然記念物ケンポナシの危機と保護活動について

 

 

天然記念物ケンポナシの所在地

当該のケンポナシは、樹齢300余年で、戸越八幡神社とその隣地の境界をはみでるように生育しています。現在では絶滅危惧種に数えられるようになっており、23区内ではこの1本しか生育が確認されておらず、品川区天然記念物に指定されています。

天然記念物ケンポナシの保護環境の変化

このケンポナシの生息環境が大きな変化を迎えています。隣地がオーナーチェンジによって投資用アパート建設業者に売却されてしまいました。法制度の落とし穴により、その影響は予想以上に深刻なものでした。当初、品川区文化財保護条例により、「越境した枝葉、根系であっても教育委員会と主たる管理者である戸越八幡神社の許可がなければ伐採が許されない」ということだけが法的な縛りでしたが、令和5年4月1日に施行された民法223条の改正で、個人の土地利用に関する規制が緩和され「越境した枝葉は所有者の許可なく伐採できる」と改定され、天然記念物であるケンポナシは、法の矛盾の挟間に追いやられてしまいました。しかも上位であるべき文化財保護条例には何の罰則もないのです。本来あるべき、文化財保護法>建築基準法>民法223条であるべきであるのに、文化財保護法が無視できる存在になっている日本の法制度に唖然とするばかりです。このことは時間がかかるでしょうが訴え続けなければならない問題だと思います。

ケンポナシの現状と未来像

ケンポナシの未来に対する懸念し、建設業者との話し合いを求めている最中、令和7年8月に、事業計画看板もださないまま、越境しているケンポナシの枝葉の伐採を無許可で実施されてしまい、転売目的アパート建設を開始するための土壌整備が開始されてしまいました。品川区の教育委員会からは異議書が提出されたそうですが、無罰なので無視されています。また建築確認書を取り寄せて、盛土を70cmした上に3階立ての長屋式アパートが敷地境界から50cmの距離で建設されることが確認できました。このことを樹木医に検診を依頼した結果、5年以内に枯渇する可能性が高いとの結果を受けてしまいました。現状、ケンポナシを保護するためには、建築計画を変更し、ケンポナシからの一定の距離を空けたものにしてもらうか、隣地を買取る方法しか選択肢がなくなってしまいました。

ケンポナシを守るための保護活動

ケンポナシの枯渇を回避したいという有志で、ケンポナシを守る会を発足しました。建築条件の変更要請と土地の買取りに向けての協議を開始いたしました。

また、協議の状況の変化を、このサイトでお伝えしながら、共感頂ける皆さまのご参加をお待ちするとともに、様々な問題を衆知いただき、英知を集めて対応していきたいと思っております。どうかケンポナシを守る力になっていただきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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